18. 外から見た日本文化 【コラム:異文化の海を泳ぐ】

この所、最近目や耳にした日常の出来事で文化の違いによると思える事柄を取り上げてきましたが、今回は私がセミナー等で耳にした日本人以外の人達の 日本人や日本文化に対する意見を基に日米文化の違いについて考察してみたいと思います。20回以上のセミナー参加者から日本人と一緒に働いていて良かった事、又難しいと思ったことを列挙して貰いそこから共通したものを取り上げましたので、これらは多くの人達が感じるであろう日本文化や日本人の行動パターンへの違和感といえるのではないでしょうか?ではこれらについてもう少し個々に触れてみます。

  • 日本人は勤勉で几帳面である。自身を振り返るとそうかなと首をかしげますが、ローカルの人達からそう見えるのでから一面ではあると思います。これらの感想は主に仕事を通じて出てきていると思いますのでその面から考察してみます。一般に出向者の皆様はかなり長時間働きますのでそれがローカルの人達から勤勉と映るのかもしれません。又多くの日系企業では5Sを徹底している為仕事ぶりも几帳面になるのではと思ったりします。これが日本文化特有かどうか私にはわかりません。 
  • 他人に礼儀正しく感情的になりにくく、悪い言葉を使わない。これは事実でしょう。特に他人の前では慎み深い態度をとるのは日本文化に起因していると思います。一方で上司が部下に対し皆の前でも大声で叱るというのはこの文化とは相反する行動だと思うのですが。身内での接し方と身内外への接し方が違うという事でしょう。日系企業で働くローカルの人達は出向者から見ると外人なのでしょう。
  • 秘密主義で何かを隠しているのでは。日本人はこちらの人達と違い、良きにつけ悪しきにつけ何でも口に出す習慣がないからだと私は思います。古い諺にもある通り「口は災いの元」、黙っていても気づいてくれるとの思い、特に英語で微妙な表現が必要な言い回しは難しいのであまり言わない。これがローカルの人達から見ると何か隠しているのではとの感覚になるのではないでしょうか?
  • 変化にたいする抵抗感を感じる、悪い出来事にたいして対応に躊躇する傾向があり、又これらをあまり説明したがらない。これは私自身も経験したので良くわかります。やはり我々の心の中には「臭いものには蓋を」、「触らぬ神に祟りなし」という気持ちが潜んでいるのではと考えたりします。一例をあげると、昔提携先の米企業でプログラムマネージャーが俗にいうレッドフラッグを上げました。するとその原因となった組織は責任者を中心に対応策を練る事に専念します。これを見て私は良い考えだなと自分の会社内でもその事を述べた所、結構反論されました。曰くそんな事をしたら(レッドフラッグを上げる事)自分が解決しなければならなくなる(小銃一発撃ったら大砲100発飛んでくる)。だったら黙っておこうとなってしまいます。この潜在意識が上記のようなローカルからの反応になってしまうのかも知れません。

以上、私見を交えて解説をしてみました。勿論、これが全てではなく色々違った見方はあると思いますが日系企業のローカル従業員から出た複数の意見であるのも事実です。読者の皆様からご意見いただけましたら幸いに存じます。

ではこの辺で筆をおく事とし、次回又お目にかかりましょう。

* この記事はデトロイト日本商工会の会報「Views」に2023年11月に掲載されたものです。

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